リアクション
8〜10フレーム
所要時間:90〜180分
難易度:★★★
このSTEPで学ぶこと
驚いて飛び上がる、吹っ飛ぶ、がっくり落ち込む——アニメのリアクションシーンは
大げさなほど面白く、気持ちよく見えます。
このSTEPでは予備動作(アンティシペーション)・スクアッシュ&ストレッチ・誇張の
3つを組み合わせた大きなリアクションを作ります。
フレーム数が最も多いSTEPです。「全体の構成→キーポーズ→中間補完」の手順で進めると迷いにくくなります。
アニメーションの原則(3つ同時に)
⚡ 予備動作(アンティシペーション)
Anticipation — Disney 12の原則 第2番
大きな動作の前に、反対方向への小さな動きを入れることで、観客は無意識に「来るぞ」と感じます。
野球の投球でテイクバックするのと同じ原理です。
予備動作がないと動きが唐突で驚きが薄く感じられます。
🫧 スクアッシュ&ストレッチ
Squash & Stretch — Disney 12の原則 第1番
物が圧縮されると横に広がり(スクアッシュ)、引き伸ばされると縦に伸びます(ストレッチ)。
体積は変えずに形を変えるのがポイントです。
これにより「重さ」「弾力」「生命感」が生まれます。
💥 誇張(エクサジェレーション)
Exaggeration — Disney 12の原則 第11番
「リアルに見せるために」あえて現実以上に誇張します。
「やりすぎかな」と思うくらいの誇張がアニメーションでは正解なことが多いです。
驚いたら目が皿のように大きくなる、ぶつかったら星が飛ぶ——これが誇張の表現です。
完成イメージ
予備動作(スクアッシュ)→ 跳び上がり(ストレッチ)→ 着地(スクアッシュ)→ 定位置に戻る
フレームとタイミング
Phase 1
予備動作
反対方向へ小さく動く(溜め)
Phase 2
アクション
素早く大きく動く(メイン)
Phase 3
フォロースルー
行き過ぎてから落ち着く(余韻)
※ 1コマ ≈ 42ms(24fps基準) 1コマ ≈ 42ms、2コマ ≈ 83ms、3コマ ≈ 125ms
ポイント: Phase 2(アクション)のフレームは少ないコマ数(速い)、
Phase 3(落ち着き)のフレームは多いコマ数(遅い)にすると「ズドン」とした重量感が出ます。
全フレームを均等にするとのっぺりした印象になります。
実習手順(ポーズ・トゥ・ポーズ法)
まずキーポーズを決めてから中間を埋める「ポーズ・トゥ・ポーズ法」を使います。
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キーポーズを描く(F1・F3・F7)
F1:通常の状態 / F3:リアクションのピーク(最も大げさなポーズ)/ F7:落ち着いた状態。まずこの3枚を描きます。
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予備動作を追加する(F2)
F1とF3の間に「溜め」フレームを入れます。アクションと逆方向に少し動いた状態です。
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フォロースルーフレームを埋める(F4〜F6)
F3(ピーク)からF7(落ち着き)の間を埋めます。「行き過ぎ→戻る→微振動→落ち着く」の流れです。
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スクアッシュ&ストレッチを加える
圧縮のフレームは横に広げ縦を縮める。伸びるフレームは縦を伸ばし横を縮める。体積を変えないのがコツです。
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フレームのコマ数を設定する
F3(ピーク)は最も少なく(1コマ)、F7(落ち着き)は最も多く(3〜4コマ)にします。
-
プレビューして「気持ちよさ」を確認する
見ていて「スカッとする」「面白い」と感じるかを確認します。物足りなければ誇張を強めます。
自己評価チェックリスト
| 評価項目 | 確認ポイント |
| ✓ 予備動作がある |
メインアクションの直前に、逆方向への小さな動きフレームが存在する |
| ✓ スクアッシュ&ストレッチがある |
圧縮時に横に広がり、伸張時に縦に伸びる変形が確認できる |
| ✓ 誇張されている |
ピークのポーズが日常の動作より大げさになっている |
| ✓ フォロースルーがある |
ピーク後に「行き過ぎ→戻る」のオーバーシュートがある |
| ✓ タイミングに緩急がある |
ピークのフレームが最も短く、落ち着きのフレームが最も長い |
AIで答え合わせ(複数静止画像が推奨)
STEP 1 は複数フレームの個別画像(ZIP)を使うと、フレーム番号を指定した詳細な指摘が得られます。
Geminiで10ファイル一括送信できます。フィルム状PNGでも解析できます。
📁 複数フレーム画像を使う場合(Gemini推奨)
添付した画像は1枚ずつが独立したフレームです。
ファイル名の数字順(01, 02, 03...)に再生されます。
ファイル名に含まれる数値はフレームのコマ数を表します(24fps基準、1コマ≈42ms)。
【演習課題】STEP 1:リアクション(8〜10フレーム)
以下の観点で評価してください:
1. 【予備動作】メインアクションの直前に、逆方向への小さな動きがあるか。
予備動作があるフレーム番号を指摘してください。
2. 【スクアッシュ&ストレッチ】圧縮(横に広がり縦に縮む)や
伸張(縦に伸び横に縮む)の変形が確認できるか。
最もスクアッシュしているフレーム、最もストレッチしているフレームを教えてください。
3. 【誇張】ピークのポーズは十分に誇張されているか。
誇張が弱いと感じる場合はどのくらい強めると良いか提案してください。
4. 【タイミング】ピークフレームのコマ数が他のフレームより少なく(速く)、
落ち着きのフレームが多く(遅く)なっているか(緩急があるか)。
5. フォロースルー(行き過ぎ→戻る)が確認できるか。
絵の上手さは評価せず、動きの性質に絞って評価してください。
📽 フィルム状PNGを使う場合
添付画像はアニメーションの全フレームを横に並べたものです。
左から右へ F1〜F10 の順で再生されます。
各フレームのコマ数は画像下部の数値をご確認ください(24fps基準、1コマ≈42ms)。
【演習課題】STEP 1:リアクション(8〜10フレーム)
以下の観点で評価してください:
1. 【予備動作】メインアクション(最も大きく動くフレーム)の直前に、
反対方向への小さな「溜め」フレームがあるか
2. 【スクアッシュ&ストレッチ】圧縮・伸張の変形が確認できるか
3. 【誇張】ピークのポーズは日常の動作より十分に大げさか
4. 【タイミング】ピーク付近のフレームのコマ数が少なく(速く)、
終盤の落ち着きフレームが多く(遅く)なっているか
5. 全体を通して「気持ちよい」「スカッとする」動きになっているか
絵の上手さは評価せず、アニメーションの動きの性質だけを評価してください。
改善提案を 2〜3 点お願いします。